隠岐島

隠岐ノ島では古くから漁業とともに林業が盛んに行われ、生産された木材は島内はもとより島外へも出荷されました。
しかし近年は、林業の衰退とマツクイムシ被害等によって急激に森林が荒廃し、漁業へも悪影響を及ぼすようになってきました。

こうした状況を改善しようと、一部では漁民も参加しての森林整備が行われていますが、さらに「世界ジオパーク加盟」に向けて「海づくりは山づくりから」と、島民一体となった「ジオパークの森づくり」が進められつつあります。

森林整備はCO2吸収に寄与するものであり、「島根CO2吸収・固定量認証制度」によって島根県から吸収量が認証されますので、この取り組みに企業・個人の積極的な参加をお願いします。

大地が育んだジオパークの森づくり

隠岐ジオパーク 隠岐ジオパークは2009年10月に国内認定され、日本ジオパーク委員会の推薦を受けて、2011年11月30日、世界ジオパークネットワークへの加盟申請書を提出しました。

【隠岐ジオパーク】

隠岐諸島は、ユーラシア大陸の縁辺であった時代から、湖の底の時代、深い海の底の時代、島根半島と陸続きになった時代を経て、約1万年前に現在のような離島となりました。
大陸から島に移り変わったことによって独自の生態系や文化が生まれました。
隠岐ジオパークでは、大地と生物と人の暮らしの関わりというジオパークならではの視点を通じて、島とともに生きる地域住民を中心とした地域資源の評価と地域の活性化に取り組んでいきます。

【隠岐の島町の森林・林業】 隠岐の島町の森林・林業

隠岐の島町では、松くい虫の被害や林業の後継者不足等により急激に森林が荒廃してきています。
森林の荒廃は、山地災害の危険はもとより隠岐の島町の基幹産業である漁業においても漁場環境の悪化につながっています。
島内の人工林資源の蓄積量は2,733千・3であり、育成の時代から積極的な活用を図る時代へ確実に移行しています。
しかしながら、近年、木材生産量は低迷を続けており、要因として、移入材との競合や需要に即座に対応できない生産体制などによる島内木材需要の低迷などが挙げられます。

取り組み

(1)木材生産振興
需要に応じた計画的、安定的な木材生産を実現するため、伐採可能な木材資源がまとまっている地域を団地化し、いつでも利用可能な資源情報を整備するとともに、低コストな木材生産システムの確立。

(2)木材需要拡大
島内での木材消費量の向上はもとより、島外出荷にも重点を置いた木材需要拡大を図るため、木材の供給体制整備と販売ルートの確立。

(3)山づくりは海づくり
森林の荒廃を防ぐことによって、漁場環境の保全を図るため、松くい虫被害防除対策や広葉樹、松くい虫抵抗マツの植栽、間伐材を利用した漁礁の設置など間伐材の積極的な利用を促進し「隠岐の島の山づくりは海づくり」の基本理念のもと、漁業関係者との緊密な連携を図り、住民の理解を得ながら地域全体で支える森づくりを進めます。

ジオパークの森づくり

ほっとひと息、安らぎの島 隠岐の島町

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